C/2007 F1 LONEOS

ロニオス(LONEOS:Lowell Observatory Near-Earth Object Search)彗星は2007年3月19日に発見された彗星で、太陽に0.4天文単位まで接近し、4等台に達すると期待されています。ただ、日本からの観測条件は非常に悪く、明け方または夕方の低空でしか観察できません。下の写真は10月7日に明け方に撮影したもので、薄明の中の撮影でした。測光をしたところ、6.3等でした(以前に5等台と書きましたが言い過ぎでした)。位置している星座はかみのけ座なので、この写真の中には4つのNGC天体が写りこんでいます。みなさんわかりますか?

2007.10.22追記:
ここ数日、夕方に眼視による観望を行なっていますが、低空のため確認が非常に困難です。しかも、最近は期待されたほどは明るくなっていない模様です。それでも太陽に近い彗星ですから、明日何が起こるかわかりません。

撮影データ
撮影日時 : 2007/10/07 04:23〜04:29
撮影場所 : 福島県田村市仙台平展望台
撮影機材 : BORG 101ED + Super Reducer F4/DG
Nikon D50 IRフィルター除去改造
Mount: Takahashi EM-200TemmaPC Jr.
(SBIG ST2K Imager CCDによる彗星核追尾)
露出時間 : 180secs×2(ISO800,RAW,RAPによるダーク処理)
(写真左が北)


撮影日記:

4月の以来久しぶりの更新になります。この写真は初めて阿武隈の仙台平にて撮影しました。空の暗さは一級品だと思います。ほぼ周囲を360度見渡せ、かなり理想的な環境です。高度も800m以上あり、撮影翌朝は眼下に雲海が広がっていました。トイレが無いのと、わりと頻繁に天文マニアではない星見の車がやって来るのが玉にきず。ホームグラウンドにしていた茨城の里美牧場が風力発電のお陰で使えない場所になってしまったので、今後は遠出をする回数も増えそうです。


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