ルクソール神殿は、第18王朝のトトメス3世により建設された、アメン神(とその家族)に捧げられた神殿です。ラムセス2世の時代に大幅に拡張されました。スフィンクス街道から繋がる神殿入り口には、オベリスクとラムセス2世像が立っています。もともと4体の像と2本のオベリスクでしたが、2体の像と1本のオベリスクは、フランスに贈与され、2体の像はルーヴル美術館、オベリスクはコンコルド広場に立っています。古代エジプトでは、ルクソール神殿をイペト・レスィトと呼んでいました。
入場料20LE、カメラ無料(2001年10月現在)

ラムセス2世像とオベリスク

第1塔門を抜けると、ラムセス2世の中庭と呼ばれている広場があります。アメン神、ムウト女神の礼拝堂があります。奥は更に列柱廊へと続きます。列柱廊の入り口にはセマァ・タァウイの儀式の絵とツタンカーメンの座像があります。セマァ・タァウイの儀式とは、統一を象徴するセマァという文字に、上エジプトの象徴ロータスと下エジプトの象徴パピルスを結びつけ、上下エジプトの統一と安定を表しています。

ラムセス2世像と列柱廊 左の写真のラムセス2世像の玉座に描かれた
セマァ・タァウイの儀式
右の人物がロータスを左の人物が
パピルスを結び付けている。
ツタンカーメンとアンケセナーメン妃の像

列柱廊を抜けると、トトメス3世の広場と呼ばれる広場があり、更に奥には、コプト教徒が礼拝に使用していた礼拝堂があり、マリアの像などが描かれています。最奥部には、アレクサンドロス大王により増築された部分があり、大王の像やカルトゥーシュを見る事が出来ます。

アレクサンドロス大王のレリーフ(右)

エジプト王の格好をしている。
向き合う神はメンチュ神
アレクサンドロス大王のカルトゥーシュ

良き神 メリィ・アメン セテプ・エン・ラー
ラーの息子 アレクサンドロス

のカルトゥーシュが読み取れる